―――薔薇色の日々に、私は目が眩んでいた。




「私、主夫になります!」


カナン・レクタスは、夫人、ミサト・エーテル=ルナリスにそう申し出た。

表向き―――最愛の娘を、この上ない愛情で庇護して育てるため。

そして、真実は――――。



カナン・レクタスは、各国間定期連絡船プロジェクトの作業を、共和国大統領である、ロイ・ルディエールと共に担当していた。

ロイ・ルディエールの持つ、高度エスプ解析能力の力を借りて、カナンは、自身の家である『レクタス家』についての秘密に触れることになる。




代々受け継がれる『カナン・レクタス』の名跡の『秘密』。

カナンと、聖皇、ユークリッド・エル=ソラリスの関わり。

そして、謎の組織、『ALES』。

数々の謎がつまびらかになる中、カナンは密やかに決意する。



  ―――薔薇色の日々に、私は目が眩んでいた。
     それが、自分には決して手に入れることが出来ないものだと、
      知っていたはずなのに………。


     だからこそ私は、私自身の手で、
     楽園を捨て、西へと向かおう――――……。



カナン・レクタス

聖ルーン皇国の最高学府に勤める研究者の青年。
愛する妻ミサトとの間に愛娘ステラニルヴェが生まれたばかり。ロイ・ルディエールとの何気ない会話から 自分の立場の危うさとミサトの秘密に気づいて―――?
ロイ・ルディエール

レーデスライヒ共和国の代表。
周囲からは九九も言えないおバカと言われているが、カナンが舌を巻くほどの計算能力を持っている。
ふとしたきっかけでカナンの情報を調べる事になり、世界の未来に深く関わる事になる。
ユークリッド・エル=ソラリス

聖ルーン皇国の皇太子。
幼い頃、まだ「マリアヴェルト」を名乗っていたカナンは、ユークリッドの「ご学友」として禁中に招かれた。
消えた父親の葬儀を一緒に行ってくれた過去がある。
ミサト・エーテル=ルナリス

聖ルーン皇国の最高学府に務める研究者。カナンの妻。
かねてより「女の子が欲しい!」と宣言しており、その通りにステラニルヴェを出産。殆どを研究室で過ごしており、家には寄りつかない。
なにやら秘密があるらしい……。

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